生産管理システム構築実践講座 『設変とマイナー設変での転注処理』
1. 二種類の設変について
設変には『メジャー設変』と『マイナー設変』の2種類が存在します。
『メジャー設変』とは、旧品番と機能上互換性がない設変のことです。
また、『マイナー設変』とは、旧品番と互換性がある場合の設変のことを称します。
97651-00340-01のように最後にマイナー符号が付きます。
メジャー設変(構成の変更)の場合
品番の切替条件として「切替予定日」と、「失効日(to側)」、「発効日(from側)」をP/S(構成情報)に登録します。 運用状況に応じて在庫数で切替を行いますが、メジャー設計変更の場合は、切換有効日で即時切替を有効にします。
失効した品番も在庫が残っている場合は、在庫数については業務連絡して手作業で切替えます。
完成品のメジャー設変は、システム上は生産計画が変更となり、運用とは異なります。
新構成の登録により、新しい構成の有効日を登録します。
旧構成は、生産計画が立案されていないため、展開上は失効を登録する必要がありませんが、BOM上に「失効」、「発効」を登録した方が後々分かりやすいです。
マイナー設変(互換性のある変更で設計上は、新旧同じ)の場合
マイナー設変は、機能に互換性があることを前提とし、「符号設変」ともいいます。
通常、符号切替情報は構成(P/S)には持たず、別途「品目(P/M)」と「符号情報」で保管します。
互換性があるために、場合によっては現在庫の消費後は日にちで切替できず、在庫管理から計画されることが多いです。
また、切替後最初の関係部品、製品の品質確認の作業指示を出す仕組みが必要になります。
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